INFATUATOシンドローム 2





雪「しかも俳優やる前はホストだそうだ」


璃夢「ポスト?」


雪「ホストだ」


翼「ブッポストって…クククッ」


ホスト……。


璃夢「?」


昴「はぁ?ホストも知らねぇのかよ…」


知らないとダメなものなの?…もしかして一般常識!?


璃夢「ねぇ、翼、ホストってどんな仕事なの?」


翼「俺に聞くのかよ。」


だって一般常識なんでしょ?知らないだなんて言ったらバカにされそうだもん。

《璃夢が知らないことは言わなくてもバレている》


特に雪くんとか星宮先輩は『はっ』って鼻で笑いそうだし、胡桃先輩は『知らないなんて可愛い〜!』って言ってきそうだもん

そうなったら有栖先輩か翼だよ。

その中でも一番聞きやすいのは翼だからね


翼「うーん…ホストって言うのは…女に貢がせるっつーか…女に癒しを与えるっていうか…女で遊ぶって言うか…いや、それは違うか…」


……ホストってそんなに難しい職業なのかな…?女の人を相手に接客するみたいだけど…。


璃夢「ホストは男の人しかなれないの?」


翼「あぁ。男はホスト。女はキャバクラだな」


男はホスト、女はキャバクラって分かれてるんだ。


璃夢「キャバクラもホストと同じ仕事するの?」


接客するってことだよね?


翼「あぁ」


璃夢「儲かる?」


翼「ナンバー取ればそれなりじゃね?」


ここでもナンバーなんとか!

そっかぁ…ナンバー取れればおかねがそれなりに……。


璃夢「キャバクラかぁ…」


将来の就職先の候補に入れてみるか…。

小さな声でそう呟いたはずなのに…。