INFATUATOシンドローム 2




翼「話進まなそうだから璃夢、俺と席変わるぞ」


そう言って翼は立ち上がった


理緒「はぁ?ふざけないでくれる?俺、ハムスターちゃんの隣しか座りたくないんだけど」


私も立ち上がろうとしたが、腕を胡桃先輩に掴まれて席を交換することできなくなってしまった


翼「お前さ、ペット契約終わったのになんで璃夢に執着してんだよ」


理緒「ただハムスターちゃんが俺のペットじゃなくなっただけでしょ?それに、俺とハムスターちゃん友達だよ?逆になんでダメなの?」


何故かここでもバチバチと喧嘩が始まってしまった…。

うぅ…有栖先輩の気持ちがわかるよ…。間に挟まれるのは居心地悪いわ…。

そう思っていると目の前の有栖先輩と目があい、微笑まれたので私も微笑み返した

なんとなく今の微笑みには『大変でしょ』って意味が込められてる気がしたので、私も『大変です』の意味を込めて微笑んだのだ


理緒「ちょっと由宇!?ハムスターちゃんに色目使わないでくれる!?」


しかし何を勘違いしたのか、今度は有栖先輩に喧嘩をふっかける胡桃先輩。


由宇「色目なんて使ってないんだけど」


理緒「今ニコッてしたじゃん!!」


由宇「でも璃夢くんは返してくれたよ?」


理緒「ハムスターちゃん微笑み返したの!?」


何故か私まで巻き込まれ、胡桃先輩に怒られることに…。