翼「あげなくていいんだよ。」
翼の手によって渡すのを止められた
翼「お前がお腹いっぱいで食えないとか、胡桃が一文無しとかいう理由があるならいいけど、胡桃は金持ちだ。自分で買わせりゃいいんだって」
理緒「ちぇ〜。番犬ワンチャンだよね〜八重樫って〜」
……確かに胡桃先輩はたくさんお金持ってそうだけど…。
由宇「璃夢くん、翼くんの言う通り別にあげなくていいから」
いつの間にか私の正面に腰をかけていた有栖先輩にそう言われた。
理緒「もぉ〜由宇までそんなこと言って〜」
『ぶぅ』とふくれっ面をした胡桃先輩だったけど、これまた有栖先輩に『無視して?』と言われたので…放っておきます!
そしてアップルパイを食べ終わった私はシェイクに口をつけようと思ったがシェイクがどこにも見当たらない
璃夢「あれ?」
テーブルの上を見渡すが、翼の注文したドリンク、雪くんの注文したドリンクしか置いてなかった
不思議に思って視線を上げて少し横にずらすと
璃夢「あぁああああ!星宮先輩!!」
昴「ズズズッ。んだよ」
璃夢「なんだよじゃないですよ!それ、僕のシェイクですよ!?」
星宮先輩の手にあるものは、さっき運ばれてきたものと同じ絵柄のついたものだった
昴「あー、オメェのだったのか」
悪びれる様子もなく、またストローをくわえた。
昴「ズズッ。お前、イチゴチョイスはねぇだろ。女だって言われるぞ?」
璃夢「もう雪くんに言われました!!」
なんでイチゴは女の子ってなるの!?男の子もイチゴ食べるでしょ!?


