INFATUATOシンドローム 2




璃夢「コレはだれの?」


もしかして店員さん間違えて持ってきちゃったのかな?


翼「あぁ、これアップルパイ」


璃夢「あぁ、だからりんごのマーク」


でもなんでアップルパイ?翼、そんなに大きなバーガー食べた後に食べるつもりなのかな?


翼「ほらお前も早く食え」


そう言って翼は私の目の前にアップルパイの箱を置いた


璃夢「え?これ翼のじゃないの?」


翼「はぁ?俺がそんなに食えると思ってんのか?」


璃夢「うん」


翼「うんって…。コレはお前のだよ。お前、アップルパイ食べたかったんだろ?」


璃夢「えっ、僕の!?」


確かに美味しそうだから食べたかったけど…。

私はチラッと雪くんの方を見た。すると、私の視線に気づいたのか雪くんは


雪「別に、好きなのを食えばいいだろ。俺はただ女みたいだなって言っただけだ」


好きなのを食べていいの?最後の一言はすごい余計だと思ったけど…。


璃夢「じゃあ、食べる!」


なんか二人の食べてるもの美味しそうだったからお腹空いてきたんだよね、実は。

そして私はアップルパイの箱を開けた

フォークかなんかで食べるのかと思ってたけど、紙袋に入ってるからそれを持ちながら食べられるようになっていた


璃夢「おぉ、アッツアツだぁ」


持ってみると、出来たてというのが分かる温かさだった

でも、アップルパイって小さい頃、ショートケーキの形したのしか食べたことないからなぁ…。


璃夢「いただきます!」


そう思いながらも私はパクッとアップルパイを食べた