璃夢「人を指でさしちゃダメですよ?」
そう言って私は、雪くんを指している腕に手を乗せて下ろさせた
大和「でもさっでもさぁ!?アイツが侵入してきたなら痕跡なんて残るわけないじゃん!?」
へぇ、雪くんってすごいね!!
大和「コイツが犯人って分かってればこんなに頑張らなかったっての!うわぁーん!グレてやるー!」
なんて言って、泣き真似まで始めてしまった
寝不足で心身不安定かな?
璃夢「だけど大和さん、盗んだのが雪くんで良かったじゃないですか」
大和「良くねぇの!疲れたの!」
駄々っ子のような口調だからまるで小さな子供を相手にしているみたい。
璃夢「聞いてください?」
私は大和さんの両頬をつかんで私の方をむかせた
大和「うゆ?」
璃夢「もし盗まれたのがこの学校の生徒以外、関係者以外だったら生徒たちの情報が悪用されてたかもしれないんですよ?」
大和「……確かに…」
璃夢「それに、情報漏洩なんてことになったら、最悪の場合、この学校の総責任者である大和さんは理事長さんを辞めなきゃいけない、なんてことになってたかもしれないんですよ?」
そう考えたら雪くんでよかったと思わないかな?
大和「………ホントだね…」
納得してくれたようで何よりです。
そう思った私は大和さんのほっぺたから手を離した


