大和「っクソ!オメェのせいで俺は今日寝てねぇんだぞ!?」
璃夢「え?どうして雪くんのせい?」
よくよく大和さんの顔を見てみると、クマが酷いことになってたし、髪もボサボサ、服もしわくちゃだった
大和「聞いてよ璃夢ちゃぁ〜ん!」
ギュッ
璃夢「はい、どうしたんですか?」
大和「昨日の夜、侵入されそうだって通知来て何度も拒んだのに解除されてさぁ」
ふむふむ。
大和「誰かに情報盗まれるじゃん!?盗まれたってバレたらこの学校終わりじゃん?俺終わりじゃん!?」
そうだね。情報の漏洩だっけ?なんてことがあったら記者会見開かないといけないんだよね。
で、なんか辞職?みたいな事しないとダメなんだよね。
うん。辛いね。仕事が無くなって一気に信頼もなくなるから。辛いな
大和「それで俺、盗んだやつ探そうと思って一晩中痕跡探ししてたのにマジ見つかんなくてさぁ!」
痕跡…ほうほう。もう分からんくなってきたぞ。
《もう、というかきっと最初から分かっていなかっただろう》
大和「もうひと頑張りするために、璃夢ちゃんに会いに来たのに……犯人がココにいるなんてさぁ!!」
私を正面から抱きしめて、肩に頭をグリグリしてた大和さんは、そう言って片手で私を抱きしめたまま振り返って、もう片方の手で雪くんを指さした


