璃夢「月城先輩!僕とタイマン張ってください!」


理緒「あれれ〜?俺はスルー?華麗にスルーしたね?そんなところも好きだよ〜」


頭を撫でられながら私は月城先輩にメンチをきった。


龍虎「……上目遣いしても何も出ないぞ。小動物」


璃夢「上目遣いじゃない!メンチきってるんです!」


理緒「えぇ〜?ハムスターちゃんの上目遣い見たぁい!」


そう言って何故か私の目の前に回り込んでくる胡桃先輩…。


理緒「はぅ〜!可愛いっ!マジ天だね〜!」


璃夢「…………。」


理緒「あれ〜?なんで上目遣いやめちゃったの?」


私は思わずメンチきるのをやめて眉尻を下げてしまった


理緒「……捨てられた子犬みたいな顔してるよ…?まじ、天使…」


ギュッ

璃夢「なんで!?」


理緒「はっ!ハムスターちゃんの可愛さに引き寄せられてつい!」


そんなことある!?しかも捨てられた子犬ってどういう表情…。


翼「えぇい!胡桃理緒!!邪魔すんなっての!」


そういう翼の声が聞こえたと思ったら、


理緒「わっ!」


胡桃先輩が私から離れた。


翼「ったく。そういう空気じゃねぇって言うのに…」


そして翼は私を抱きしめるように庇う姿勢をした。

………きっと翼はいつもの様に無意識でやってるから、私を抱きしめてることに気づいてないんだろうな…。

うん、翼はマジ天だ。