身長高いな…いいな……ってそうじゃないね!

この人、誰かに用があるのかな?でも、校舎に残ってる人なんてもういないんじゃないかな?


翼たち待たせてるし……声かけずに行ってもいいかな…?でも、誰か探してるのなら助けた方が…。

なんてことを考えて動かないでいると…。


「璃夢」


目の前の人が私の名前を呼んだ。しかもその声に聞き覚えがあった


璃夢「月城先輩!どうしてここに?」


いつものように、聞き覚えのある声。そう思った時は大抵月城先輩だ。

《テンプレ化しつつある登場の仕方だ》

さっき会った時はもう帰る感じだったのに…。まぁ何はともあれ会えてよかった!


璃夢「月城先輩!先程はありがとうございました!」


私はそう言ってお辞儀をした



















璃夢『どこかで見ませんでしたか!?』


龍虎『……………悪いな。落ちているのを見た事はない』


璃夢『…そうですか…』


龍虎『だが………』


璃夢『え?』


龍虎『落ちているのは見たことがないが、1年のやつが持っているのを見た』


璃夢『1年の人……その人は!いつ見ましたか!?どんな感じの人でしたか!?髪色とか髪型とか!口癖とか!』


龍虎『落ち着け』


ポフッ

璃夢『…あい………。』


龍虎『見たのは林間学校があった日だ』


璃夢『林間学校……だから1年だってわかったんですね』


龍虎『あぁ。あの日私服だったのは1年だけだったからな。』


璃夢『どんな感じの子でしたか?』


龍虎『どちらかといえばヤンキーと言うより優等生みたいな格好と髪型だったな』


璃夢『それだけでも十分です!優等生系の男の子ですね…。ありがとうございました!優等生くんたちを手当り次第当たってみますね!』