昴「………。そうか」


腑に落ちないというような表情を見せる星宮先輩。

なんでそんな表情をするのか私には理解出来なかった。


雪「星宮先輩。コイツ、頑固だしアホなんでマジ気にしないでやってください」


璃夢「ちょっと雪くん!?アホは関係ないでしょ!?しかもアホじゃないし!」


なんで私、目の前でディスられてるの!?

《ディスるという言葉を覚えたらしい》


昴「らしいな。そーするわ」


何故か雪くんの言葉で納得したような表情に変わった星宮先輩


璃夢「先輩!?今ので納得しないでくださいよ!?僕アホじゃないんですけど!」


昴「イヤ、お前がアホってことは前から知ってるから大丈夫だ」


璃夢「なにが大丈夫ですか!?何も大丈夫じゃないですよ!?」


昴「理緒ー!帰んぞー!」


璃夢「僕を無視しないでくださあああああい!」


私を無視した星宮先輩は、未だに追いかけっこをしている胡桃先輩に声をかけた


理緒「帰る!帰る!帰りたいけど止まったら絶対コイツに殴られるー!」


翼「あたりめぇだっ!さっさと止まれ!」


理緒「マジこいつ、体力バカだってっ!」


楽しんで追いかけっこをしているわけじゃなさそうだし、胡桃先輩も私とのタイマンで疲れてるだろうから、止めた方がいいよね?


それにしても翼はなんでそんなに怒ってるんだろう?


璃夢「翼ー!!僕らも帰ろー!ゲーセン寄ってこー!」


でも怒ってるから私の声届かないかもな?ゲーセンじゃダメかな…。

なんて思って、次はなんて言って呼ぼうか考えていると…。


翼「おぉ!ゲーセン行こうぜ!!」


胡桃先輩を追いかけるのをやめて、私の元に走ってきた。

ゲーセンで釣れた!!

まさかゲーセンで機嫌が治ってしまうとは…驚きだな。