璃夢「ななななっ!サギですよ!?」
由宇「詐欺?」
翼「胡桃理緒!!お前ってやつはァ!!」
理緒「えぇ!なんで八重樫が怒ってんの〜?イミフ〜!」
何故か真っ赤な顔をした翼がコッチに向かって走ってきて、胡桃先輩は起き上がり、逃げるように走り出した
翼「待て逃げんなっ!とりあえず殴る!」
理緒「え〜?マジイミフ〜!なんで俺が殴られなきゃなんないの〜?てか俺疲れてんだけど〜!」
………疲れてるにしてはすごい元気に走ってるよね?しかも足速いし。
そんなことを思って追いかけっこをしている翼と胡桃先輩を眺めていた
昴「ははっ。マジよかった…」
小さかったけど聞こえた声。星宮先輩の表情を見ても、安心しているのが分かった。
私もよかった…。星宮先輩が安心してくれて。
ヒョイッ
璃夢「?」
すると右手が誰かによって持ち上げられた
見てみると眉間にシワを寄せた雪くんが私の手を持っていた
璃夢「雪くん?」
雪「…………。」
ゴシゴシッ
すると雪くんは無言で私の手の甲をブレザーの袖でゴシゴシと拭いてきた
璃夢「ゆ、雪くん!?痛い痛い!」
雪「男ならこれくらい我慢しろ」
私女なんだけど!!?そんなこと言えないんだけど!
てか皮膚擦れて痛いっ!ホントに痛い!
由宇「あははっ、日向くん、そろそろやめてあげた方が良くないかな?」
そんな私たちを見ていた有栖先輩は、雪くんを止めにはいってくれた。
あ、ありがたやぁ〜!
雪「そうですね。アルコールじゃないとダメですよね」
返答になってないよ、雪くん!?しかもアルコールってどういうこと?消毒?汚れてないと思うんだけどな…。
《その発想もズレている》


