理緒「嫌じゃない!」


ガバッ!!

璃夢「のわっ!」

ドサッ!

しゃがんだまま翼たちと会話していると、いつものように胡桃先輩が抱きついてきた

そして耐えることが出来ず、後ろに倒れてしまった


璃夢「いてて…」


理緒「俺っ…もうハムスターちゃんと仲良くできないと思ってたっ…。」

ポタッポタッ


泣きそうな顔……じゃなくもう泣いていた。


理緒「ネックレス返されてっ、タイマンにも負けてっ、一人じゃないこと気付かされてっ、絶対もう一緒にいられないって思った」


あー……私結構、先輩のこと追い詰めてたな
もう話さないとか全く考えてなかったんだけど…。


理緒「っ、一人じゃないことに気づかせてくれてありがとうっ。」


ギュウッ

そういって胡桃先輩は抱きしめる腕を強めた

私の顔の横にある先輩の耳を見ると真っ赤になっていたので、照れ隠しで抱きしめる力を強めたのがわかった。

なんだか可愛い…。

《母性本能が働いた》


璃夢「いえいえ。これからも星宮先輩と有栖先輩を大切にしてくださいね」


それに友達ってすごい大事だし。私は高校で初めて友達できたけど、すごく痛感するもん


理緒「うんっ!これからはペットじゃなくて対等に友達になろう!」


抱きしめるのをやめた胡桃先輩は涙をふいてから私の目を見てそう言った


璃夢「ありがとうございます!これから、よろしくお願いします」


そうして私が右手を差し出し、握手を求めた
………けど……何故か私の手を取り、手の甲を上向きにすると……


理緒「こちらこそよろしくねっ!」


チュッ

手の甲にキスを落とした。


璃夢「ふぁっ!?!」


翼「胡桃理緒!!?」


理緒「ふふっ、よろしくね〜?」