INFATUATOシンドローム 2





理緒「…………わかったよ……。」


一歩も譲らない私に観念したのか、了承してくれた。

ふぅ、受け取ってもらえなかったら一向に話が進まないから安心したよ。


璃夢「それじゃあ改めまして……胡桃先輩」


理緒「……何?まだあるの?」


まだあるのって酷くないですか!?

すごく嫌そうな表情をした胡桃先輩。

もうなにか押し付けたり、傷つけたりするようなことは言いませんから!


璃夢「僕と、友達になってくれませんか?」


理緒「………。」


胡桃先輩は思ってもいなかった言葉だったのか、ポカーンとした表情をした。

そんなに変なこと言ってないよね?友達になって欲しいって言っただけだよね?え?そんなにポカーンとする?


昴「クッ、ハハハハッ!」


するとなぜか星宮先輩が笑い始めた。

………面白いことあったかな?


昴「お前っ、マジトリッキーだよな」


まじとりっきー?………マジとリッキーって誰?

《人名ではありません。》
《☆トリッキーとは 予想外な行動をとる人に対して使うことが多い言葉ですね☆》

そんなに予想外だった?普通じゃない?


理緒「なんで?」


璃夢「え?なんで!?」


『いいよ』か『嫌だ』のどっちかが来ると思ってたから…なんでって聞かれるとはおもってなかったんだけど…?


璃夢「友達になりたいから……じゃダメですか?」


もっと細かい理由いるのかな?友達になりたいのに理由っているかな…。うーん…どうしよう…。


理緒「俺と……友達になってくれるの…?」


璃夢「はい。あ、嫌ならいいんです。知人くらいになれたら…」


翼「ハードル低いな。」


雪「友達になりたいならもっと粘ればいいのに」


ぐぬぬ…粘りたいけど無理強いは良くないでしょ?