理緒「…………わかったよ……。」
一歩も譲らない私に観念したのか、了承してくれた。
ふぅ、受け取ってもらえなかったら一向に話が進まないから安心したよ。
璃夢「それじゃあ改めまして……胡桃先輩」
理緒「……何?まだあるの?」
まだあるのって酷くないですか!?
すごく嫌そうな表情をした胡桃先輩。
もうなにか押し付けたり、傷つけたりするようなことは言いませんから!
璃夢「僕と、友達になってくれませんか?」
理緒「………。」
胡桃先輩は思ってもいなかった言葉だったのか、ポカーンとした表情をした。
そんなに変なこと言ってないよね?友達になって欲しいって言っただけだよね?え?そんなにポカーンとする?
昴「クッ、ハハハハッ!」
するとなぜか星宮先輩が笑い始めた。
………面白いことあったかな?
昴「お前っ、マジトリッキーだよな」
まじとりっきー?………マジとリッキーって誰?
《人名ではありません。》
《☆トリッキーとは 予想外な行動をとる人に対して使うことが多い言葉ですね☆》
そんなに予想外だった?普通じゃない?
理緒「なんで?」
璃夢「え?なんで!?」
『いいよ』か『嫌だ』のどっちかが来ると思ってたから…なんでって聞かれるとはおもってなかったんだけど…?
璃夢「友達になりたいから……じゃダメですか?」
もっと細かい理由いるのかな?友達になりたいのに理由っているかな…。うーん…どうしよう…。
理緒「俺と……友達になってくれるの…?」
璃夢「はい。あ、嫌ならいいんです。知人くらいになれたら…」
翼「ハードル低いな。」
雪「友達になりたいならもっと粘ればいいのに」
ぐぬぬ…粘りたいけど無理強いは良くないでしょ?


