璃夢「もう…大丈夫ですよね?」
一人になるのを怖がって、私を引き止める理由はもうなくなったわけだよ。
理緒「…………でも…」
だけど胡桃先輩は、頬に添えていた私の手に自分の手を重ね、握った。
理緒「…ハムスターちゃんが俺のそばから居なくなるなんて…考えられない…」
そう言った胡桃先輩の声はとても弱々しかった。
璃夢「そんなに泣きそうな顔しないでくださいよ。なにも永遠に関わらないって言ってるわけじゃないんですから」
理緒「………でも…」
璃夢「でもが多いですね」
思わずクスッと笑ってしまった。
だっていつもの胡桃先輩じゃないんだもん。
璃夢「あっ、とりあえずこれは返しますね」
私はさっき山下くんから受け取ったネックレスを胡桃先輩の手を取り、握らせるようにして渡した
理緒「ヤ、ヤダ!返さないでよ!」
だけど胡桃先輩は、ネックレスを私に返そうとしてきた。
よかった。手に握らせて。じゃなかったら受け取ろうともしてくれなかったよね
璃夢「このネックレスは、胡桃先輩がほんとうに大事にしたいなぁとか、ずっとそばにいて欲しいなぁって人が現れた時、その人に渡してください」
1回川にドボンしちゃったから、嫌かもしれないけど…。匂いはついてないと思う!ついててもきっと山下くんの匂いだから!
《それもどうなのだろうか》
理緒「じゃあハムスターちゃんだよ!」
璃夢「じゃあ僕以上にそう思える人を見つけましょう!手伝いますから!」
やっぱり男の子より、女の子の方がいいよ!彼女とか!


