翼「とりあえず璃夢。」


璃夢「ん?」


翼「俺は0点なんて数字、見たことがない」


璃夢「へぇ〜。自慢?」


翼「ちっげぇよ!お前まさか全部空欄で出したのか!?」


雪「流石一年トップのヤンキー」


璃夢「えへへっ〜それほどでも〜」


照れるなぁいきなり一年トップってことを褒められると


翼「照れるところじゃねぇ〜!!」


ガシッ

璃夢「うわっ!」


いきなり翼に両肩を掴まれた


翼「呑気なことしてる場合じゃないんだぞ!」


璃夢「えっ?別に呑気になんて…………してるかもだけど…」


翼「自覚あるんじゃん!?」


でも何をそんなに焦ってるの?


翼「知ってるか?この学校校則が無い代わりにテストが難しいって」


璃夢「えっ!そうなの?!」


だから私の点数が低いんだね


翼「璃夢、勘違いするなよ?璃夢の点数が低いのは璃夢が勉強してなかったからだ」


うぅっ、翼に痛いところ突かれた…容赦ないっ!


翼「もしもだぞ?もし仮に全教科赤点を取ったら」


璃夢「取ったら?」


どうなるの?


翼「留年または退学だ」


璃夢「りゅ、留年!?退学!?」


1回のテストだけでそんな人生に関わるようなことが起きるの!?


翼「でもまぁ全教科赤点じゃなければいいんだ。優しい方だぜ?」


ぜ、全教科…赤点回避………


翼「GWのテストで全部空欄で出したのは…まぁヤンキーらしくないと言われた腹いせかもしれないけど。本番のテストではちゃんと書くようにしろよ!」


璃夢 「…………」


翼「とりあえずテストまではあと2週間あるし!雪も勉強ちゃんとやれよ?」


雪「大丈夫だ。ウチには優秀なヤツらがいっぱいいるからな。」


璃夢「凄い、いいなぁ」


雪「ハッキングやら格闘技やら銃やらな。」


璃夢「勉強についてじゃないの!?」


雪「立派な社会【勉強】だろ?」


ハッキングとやらは社会に必要なものなのでしょうか…



しかし…ちゃんと勉強したことも無かったし…留年も退学もしたくないから…いっちょ頑張るか!