山下「胡桃理緒の所為で璃夢さんがバカにされるのが耐えられなかった。璃夢さんがペットをやめればそれも収まるのに…」
私がバカにされるのが耐えられないって…山下くん、すごくいい子だね。他人のことなのに。
山下「だから璃夢さんを縛ってる胡桃理緒からのネックレスがなくなれば丸く収まると思ってた」
別に縛られてはなかったんだけど…。周りからはそう見えてたんだね?
自分の意思だったのに、私がちゃんとみんなに説明しなかったから。
山下「だけど…逆に璃夢さんを苦しめる形になってしまって……ホント…ゴメンなさい」
そう言って山下くんは、ハンカチをポケットから取り出し、差し出してきた。
なんだろうと思っていると、そのハンカチの中からネックレスがでてきた
山下「ほんとにごめんなさい」
「「「「「すみませんでした」」」」」
すると山下くんに合わせて、今まで黙って話を聞いてた他の5人も謝ってくれた。頭を下げて。
私は山下くんからネックレスを受けとった。
璃夢「ううん、結局僕も悪かったんだよ。1年トップとして示しのつかないことして…」
私の行動が、今回のネックレス紛失事件を起こしたんだ。
私が寂しい思いをさせたくないっていう勝手な感情で…こうなっちゃったんだ…。
多分、もう終わりだったんだよね。それに山下くんたちは気づかせてくれた…。
私は心の中で決断をし、胡桃先輩の方を向いた
璃夢「胡桃先輩。」
理緒「なに?」
璃夢「僕とタイマンしてください」
理緒「…………は?」
突拍子もないことを言い出したんだ。驚くのも無理はないと思う。
だけど私は続けて言った。


