璃夢「胡桃先輩、少しだけ待っててくれますか?」
私は抱きしめている胡桃先輩の腕に手を添えてそう言った
理緒「?」
すると胡桃先輩は不思議に思いながらも私を抱きしめるのをやめてくれた。
とりあえず私は、ネックレスを返してもらわないと
そして私は振り返って山下くんたちの方を見た
山下「……璃夢さん…」
璃夢「ずっとネックレス持っててくれたの?」
山下「……すみません…実は臨川学校の時から持ってました…」
月城先輩の情報通りだった。臨戦学校の終わった頃、ネックレスを片手に会話をする一年生を見たと言っていた。
その話を聞いて私は今学校に残ったままだった1年生たちに聞いて回ってたんだよ。
そしたら、胡桃先輩の声が聞こえて、殴りかかろうとしてたから。
璃夢「でも、どうして教えてくれなかったの?」
山下「………臨川学校の日…ネックレスを失くしたと聞いて…チャンスだと思ったんです…」
璃夢「チャンス?」
えっと、大丈夫。最近英語の授業で習ったから意味はわかるよ。
いい機会だとか言う意味だよね。
山下「あ、好機……やる時が来たって思ったってことです」
ムッ、分からないと思って細かく説明してくれたな!?良い奴じゃないか!!
山下「璃夢さんがペットでいることで、他の1年たちが璃夢さんをバカにし始めてた」
思わぬ所で知ることになった1年トップとしての現状。
やっぱりそうなっていたか…。まぁバカだからバカにされるのは今更なんだけど…信頼がなくなるのは良くないよね


