璃夢「胡桃先輩っ!!」
ギュッ!
理緒「っ」
璃夢「殴らないでくださいっ!」
しかしそれは、突然現れた璃夢によってとめられた
はぁ…間に合ってよかった…。
理緒「……ハムスター…ちゃん?」
「璃夢さん!?」
璃夢「あれ?山下くん!」
何故か胡桃先輩の前には山下くんがいた。
もしかして月城先輩が言ってたのって山下くんの事だったのかな?
璃夢「落ち着きましたか?胡桃先輩」
とりあえず私は、山下くんたちに殴りかかろうとしていた胡桃先輩に声をかけた。
あ、そういえば抱きついたままだ。
《忘れないで欲しいね》
そう思って私は胡桃先輩から離れ、胡桃先輩の正面に回り込んだ
理緒「…うん……大丈夫。」
胡桃先輩の顔を覗き込むようにして見てみると、さっきのように怒っている表情ではなく、穏やかな表情になっていたので安心した。
すると、ギュッと正面から抱きしめられた
璃夢「胡桃先輩?」
理緒「………はぁ…」
璃夢「大丈夫ですか?体調悪いですか?」
クマがあるから多分寝不足だし、有栖先輩が言うには食欲もないらしいから…。もしかしたら保健室に行って休んだ方が……いや、休むよりこのまま家に直行した方がいいかも…!
それにしても、さっき校門から出たのを雪くんが確認してくれたのにどうして学校にいるんだろう?
ま、そんなことより有栖先輩か星宮先輩を呼んで家まで送ってもらおう
だけど私には呼ぶ手段がないんですよね…。胡桃先輩に頼むのも……なんか負担になりそうだから……。
仕方ない。もうネックレスを付けてなかったことバレてるんだし、私が送るんだね。


