「なぁ、流石に返さないと璃夢さん悲しむよ?」
「そうだって。授業中とかも上の空でさ…。俺見てらんねぇんだけど…」
「休み時間も放課後も探しまくっててさ…。あのままじゃ倒れるかもしんねぇって!」
えぇ!?ハムスターちゃんが倒れちゃう!?どういうこと?
しかも探しまくってるって…一体何を探してるんだろう?もしかして、その探し物をしたいから俺と一緒にいないのかな?でもそれなら、言ってくれれば一緒に探したのに…。
「けどよ!コレの所為で璃夢さんは苦しんでるんだぜ!?」
「確かに…。どの噂が本当かは知らないけどよ、どれもいい内容ではないもんな」
「俺たちが解放してやらなくて誰が解放すんだよ!胡桃理緒から!!」
………俺?
え?なに?ハムスターちゃんの話してたよね今。なんでいきなり俺が出てくるの?
しかも裏で自分のこと話してるの聞くって貴重体験なんですけど〜。
「ネックレスが無ければ璃夢さんはもう胡桃理緒のそばにいる必要なんて無いんだよ!!」
………なるほど…。そういう事か…。
理緒「勝手なことしてくれるよね〜」
「「「「「「っっ!胡桃理緒!!」」」」」」
理緒「揃いも揃って俺呼び捨てかよ〜。俺先輩だよ?舐めたことしないでくれる?」
「っっ。」
理緒「だいたい話はきいたけど……俺からハムスターちゃんを遠ざけようとしたの?なんで?どの分際でそんな事しようとしてんの?」
「っ。」
理緒の迫力に誰も何も言えなくなっていた。
理緒「はっ?なんで黙ってるわけ?なんか言ったらどーなのさっ!」
誰も何も言わないのに苛立った理緒が一番近くにいた子を殴ろうとした


