INFATUATOシンドローム 2





翼「胡桃、もう帰ったっぽいぞ」


雪「さっき校門を出たのを確認した」


璃夢「そっか。ありがとう、二人とも。ごめんね」


二人もゲーセンとか行って遊びたいはずなのに私に付き合ってくれる。感謝してもしきれないよ…


翼「気にすんなって。お前が元気ないの知ってて遊びに行けるほど無神経じゃねぇし」


そう言って翼は気にするなと言うように私の頭を撫でた


璃夢「……っ…ありがとう」


ホント、二人に助けられてばっかりだよ…。今度は私が助けてあげようって思ってるのに…


翼「よし!じゃあ胡桃も帰ったんだし探しに行くか!」


雪「じゃあ俺はグラウンド探してくる」


翼「じゃあ俺は4階と3階探すわ」


璃夢「じゃあ僕は1階と2階だね」


そうして私は1階に降りて探し始めた


璃夢「図書館とかも探してみようかな…。あ、あと職員室に寄って届けられてないかも確認して…」


どこを探すかボソボソと言いながら歩いていると


ドンッ!!

璃夢「ぷぎゅっ!」


何かにぶつかってしまった。

なんだ?と思って顔を上げると


璃夢「っ!月城先輩!!」


月城先輩がいた。

ホント私ってば月城先輩とよくぶつかるよね!?


龍虎「大丈夫か?お前は大抵ボーッとして歩いているな」


璃夢「うぅ…ゴメンなさい…毎回毎回ぶつかってしまって…」


しかも私の頭が毎回肺辺りに衝突するから痛苦しいと思うんだよね。それも、すごい勢いでぶつかる時もあるし…。


龍虎「なにか探し物か?」


璃夢「えぇ!どうしてそれをっ!」


龍虎「図書館を探してみようかとか言ってただろ」


すごいっ!結構小さな声で言ってたと思うんだけど!