そして私は何日も何日もネックレスを探した

休み時間には教室や廊下、トイレ、理事長室、グラウンド、食堂、焼却炉まで探した

放課後には必ず川に行って、ネックレスを探した


勿論、平日だけでなく休日も。


そんなこんなで……早くも1週間が経ってしまった




璃夢「それなのに未だ見つからない…」


私はそう言って自分の机に項垂れた

なんで?なんで?こんなに探しても見つからないものなの?


煌月「一週間も探したのに見つからない…か…」


鷹也「誰か拾って交番とか届けてくんねぇかな?」


玖音「あ、昨日僕最寄りの交番に行ってみたけどネックレスは届けられてないって」


鷹也「……スゴいな、俺今思いついたのに」


こんな感じでみんな相談に乗ってくれるし、一緒に探してもくれてる。


璃夢「はぁ………見つからなかったらどうしよう…」


早く見つけないと、星宮先輩が言ったように胡桃先輩が【壊れちゃう】かもしれない…

最近見かけた胡桃先輩はどこか元気がないように見えた。なんだか目が虚ろ?ボーッとしてる?…なんて言ったらいいか分かんないけど…とにかく元気が無かった!


璃夢「はぁ…」


ほんと、どうしよう…。後、どこを探したらいいのか分からないよ…。


玖音「げ、元気出して!意外と近くにあったりするかもだし!」


灯台デモクラシーってこと?

《【灯台もと暗し】な。いい加減覚えて》


これだけ探し回ったのに近くにありましたなんて…ありえないよ…そんなこと…
























そう思ってたのに……