由宇「なるほど…。理緒の足止めね…」
昴「つーか失くすオメェが悪ぃだろ」
璃夢「うぅ…ごもっともです…」
私が先輩たちに頼んだこと。それは、ネックレスが見つかるまで胡桃先輩と過ごして欲しいということ。
最近、念押しするかのように『ネックレスを外しちゃダメだよ』と言われたばかりなのに、付けてないのを見たらきっと凄く傷ついちゃう
だから胡桃先輩と会わないようにするためにそう頼んだのだ。
うぅ…やっぱりダメかな?結構、面倒なことに巻き込んじゃってるから…。
星宮先輩が言ったように無くしたのは私が悪いんだし……。
昴「けど…お前には仮があっからな」
『ダメかも…』と半ば諦めているとそんな言葉が聞こえた。
璃夢「え?」
昴「いーよ。その代わりちゃんと探し出せよ。じゃねーと理緒、壊れちまうから」
そう言った星宮先輩はとても悲しい顔をしていた
ネックレスは、【私と先輩を繋ぐ唯一のもの】
そう胡桃先輩は考えていると思う。
それが無くなれば胡桃先輩は寂しくなって女遊びを再開して寂しさの穴を埋めようとする…
【壊れる】
きっとその言葉は、胡桃先輩が元に戻っちゃうことを意味してる気がする
璃夢「なるべく早く見つけます!」
そう言って私は胡桃先輩を先輩方に託し、ネックレス探しに集中することにした
その後、私は面倒承知の上で先輩たちに教室までついてきてもらい、未だに私のことを待ち続けていた胡桃先輩を連れて帰ってもらった
勿論胡桃先輩は、
『嫌だああ!!ハムスターちゃぁああああん!』
と叫びながら、引きずられて行った
ゴメンなさい…胡桃先輩……!なるべく早く!早く見つけるので!!