煌月「璃夢さんも人の話聞かないけど、鷹也も聞かないだろ?」


ありゃ、私が話聞かないのバレてるよ。そんなに分かりやすくてバレやすいかな?

そんなことを思って苦笑いした


鷹也「お前!!璃夢さんに失礼なこと言うなよ!傷ついてるだろ!?」


私が苦笑いしたのを傷ついたと感じた鷹也くんは煌くんにそう言った

『気にしてないしその通りだよ』と言おうとしたけど


煌月「っ!璃夢さん!ごめんなさい!!悪口じゃないんですよ!」


顔が真っ青になった煌くんが頭を一気に下げて謝ってきた


璃夢「え、え?煌くん!謝らないで!?頭上げて!」


いつもは冷静で大人びた煌くんの変わりように私は戸惑ってしまった

どうにかして頭を上げてもらおうと私は煌くんのほっぺを両手で包んで無理やり上に上げさせた

優しくあげたつもりだから痛くないはず。痛くないよね?


璃夢「僕別に気にしてないし、全くその通りだからそんな謝らないで?ね?」


笑顔でそう言うと


煌月「……すみません。取り乱して」


若干まだ落ち込んでる気がするけど、いつもの煌くんに近いので安心した

ふぅ…どうしてそんなに怯えられるのか分からないよ。私が悪いのかな?


大翔「どーすっかな……うっし、ココはアイツだな」


私たちのやり取りを黙って見ていた大翔さんは、迷った素振りを見せると思いついたかのようにそう言った

アイツ?アイツって誰?


大翔「小桜ー!璃夢の面倒頼んだぞー」


玖音「えぇ!?僕ですか!?」


璃夢「おぉ!玖音!」


大翔さんが言ったアイツとは玖音のことらしい。