ど、どうしよう。私の所為で胡桃先輩が変わってしまったなんて…星宮先輩たち、嫌なんだろうな…。胡桃先輩が変わっちゃって…。


璃夢「ゴメンなさい……」


由宇「ははっ、璃夢くん、謝ることじゃないよ?俺たちは感謝してるんだ」


え?感謝?

その言葉に余計に混乱してしまった


昴「マジで理緒を変えてくれてありがとうな」


しかもいつも怒ってばかりで難癖つけてくる星宮先輩がお礼を言ってくるもんだから…


璃夢「明日は雪が降るんですか…?」


昴「誰が異常気象だ!!」


璃夢「だって!いつも怒ってるのになんですか!?怖いですよ!」


しかもなんでお礼言われるか全く分かんないし!


由宇「確かに昴っていつも怒ってるし、すぐキレるし、手が出るし、喧嘩っぱやいけど感謝してるんだよ」


昴「オイ。ほとんど貶してんじゃねぇかよ」


そう言って有栖先輩の胸ぐらを掴んだ


由宇「ほら、すぐ手が出るし喧嘩っぱやい。」


昴「チッ。うっせ。」


ドカッとソファに座り直した星宮先輩は話し出した


昴「お前も知っての通り、理緒の親は育児放棄って言ってもいいぐらい育児に無関心だ」


そうだったね。いつもお金が置いてあったり、振り込んであるだけで料理が準備されてたりすることは無いって言ってた気が…。

あれ?でもそれはおかしくない?だって…


璃夢「透さんがいるのに、どうして胡桃先輩は手料理を5年くらい食べてなかったんですか?」


昴「……それも聞いてたか。透がこの家に来たのは、理緒が高校生に上がってからだ」


璃夢「…それだと余計可笑しくないですか?透さんは料理できますよね?だったら…」


昴「その間理緒はあまり家に帰ってない」