ガチャッ
理緒「じゃあ僕がお風呂行ってる間にゲームやらないでよね!ちゃんと待っててよね!」
まだ怒っているのか拗ねているのか、荒っぽい口調でそう言った胡桃先輩はリビングにある扉に入っていった
璃夢「?…どうしてあの部屋に入ったんですか?」
昴「風呂だからだろ?」
机に広がったおもちゃ達を片付けながら星宮先輩がそう言った
あぁ!私も片付け手伝わないと!
そして私も手伝いながら聞いた。
璃夢「あそこもお風呂なんですか?」
昴「あぁ。てかお前も入ったんじゃねぇの?」
璃夢「あ、僕は胡桃先輩の部屋のお風呂を借りました」
ピクッ
そう言うと星宮先輩は片付けをしている手を止めた
璃夢「?どうかしましたか?」
昴「………お前はホントに理緒のお気に入りなんだな」
そうボソッというとまた手を動かし始めた
私が胡桃先輩のお気に入り?……まぁそんなような話はプライベートルームでしたけど…。
由宇「理緒はね、自分の部屋に俺たち以外の人を入れたことも無かったし、お風呂だって部屋のお風呂は使わせなかった。もちろん俺たちにもね」
璃夢「えぇ!?そうなんですか!?」
え?でも私使わせて貰ったよ?
璃夢「あ、もしかしてあの部屋は胡桃先輩の部屋じゃなくて…」
昴「いーや、あの部屋は理緒の部屋だ」
あ、そうなんだ…。じゃあなんで私を入れてくれたんだろう?星宮先輩たちでも部屋のお風呂に入ったことないのに…。
汚い服で部屋とか家の中ウロウロされたくなかったんだろうな、きっと。
昴「ホント…オメェと会ってから理緒は変わったよ」
璃夢「え?」
さっきから覇気のない声でそういう星宮先輩。
そんな先輩を見たことがないため私は少し戸惑った


