璃夢「麻雀は、なんか叔父さんが『大人になったらやることになるだろうし覚えとけって』ことで家に置いてくれてて」
由宇「そうなんだ。でも大人になって麻雀するなんてそうそうないけどね」
え!?そうなの!?
………もしかして荘司さん、麻雀やる相手が欲しかっただけ?
《その通りだろう》
璃夢「ドンジャラは麻雀を簡単にして、子供向けにしたものと思っていいと思います」
昴「へぇ、じゃあポンとかカンとかねぇの?」
璃夢「はい。子供には難しいですから。とりあえず同じ絵柄のものを3種類いちばん早く揃えたら勝ちです」
昴「ふーん」
荘司さんが言ってたとおり、今の時代の人はドンジャラを知らないらしい。
全く、最近の若者は…。
《いやらしいおばあちゃんのような言い方だな》
璃夢「それと花札は胡桃先輩が手に持ってるもので間違いないです」
『花札ってこれのこと?』と言って花札の入った入れ物を手に取っていた胡桃先輩
昴「花札ってアレだろ?同じ絵柄のやつと合わせていって、どっちの方がポイントが高いか競うやつ」
璃夢「そうです!」
すごい、ドンジャラは知らないけど花札は知ってるんだ!花札の方が歴史深い気がするんだけど…?
璃夢「ちなみに、二人でやる時は『こいこい』って言うんですけど、三人以上でやる時は『花合わせ』とか『88(はちはち)』とかって言うらしいです。」
由宇「へぇ〜。やることは一緒なの?」
璃夢「はい。人数が違うだけです」
ウチは、私とお母さんと荘司さんの三人しかいないから、『花合わせ』としてやってたなぁ〜
最近じゃ全然やらなくなっちゃったけど。またやりたいなぁ、家族で。


