INFATUATOシンドローム 2











理緒「なぁにしてるの?」


ビクッ
璃夢「っ…」


い、いつの間にっ!?

さっきまで居なかったはずの胡桃先輩が後ろに立っていた

え?え!?胡桃先輩ってもしかして忍者なの!?気配消すの上手すぎない!!

驚き固まる私をよそに胡桃先輩は写真立てをパタンとふせた


璃夢「ご、ごめんなさいっ…勝手に見て…」


ふせるってことは見られたくなかったってことだよね…?

ど、どうしようっ。胡桃先輩、無言だ。何も言ってくれないよ!怒ってるのかもっ…


理緒「お風呂、スッキリした?」


璃夢「へっ?あ、スッキリしました。ありがとうございます」


小首を傾げて問いかけてくる胡桃先輩。

よ、よかった。怒ってない…?


理緒「それにしてもズボンはどうしたの?」


璃夢「ズボンは引きずってしまいそうだったので」


そう言って私はズボンを胡桃先輩に渡そうとした


璃夢「………胡桃先輩?」


しかし何故か私をじっと見つめたまま喋りもしないで、受け取ろうともしない。

え、え?なに!?何か変かな?


理緒「………ホント、反則ワザ使ってくるよね」


反則ワザ…?私別にワザかけてないよ?

《伝わらない》