しかも胡桃先輩って甘い飲み物の方が好きそうだからちょっと意外だったかも。
お昼は飴ちゃんだって言ってたし。
理緒「ハムスターちゃんも飲んでみる?」
璃夢「コーヒーをですか?うーん…」
コーヒーは飲んだこと無いからな…。苦くて味がないって聞いたことあるんだけど、それって果たして美味しいのかな?
飲んでみたいっちゃ飲んでみたいんだけど、怖いなぁとも思うんだよなぁ?うーん……
理緒「もしかして苦いの苦手?」
璃夢「苦手…な方ではあるんですけど、飲んでみたいなぁとは思います…」
理緒「苦いの苦手なんだ……」
苦いのが苦手と聞いた瞬間、胡桃先輩は何かを考えるように少しコーヒーの入ったマグカップを見つめた
その間に私はココアを飲んだ
あっ、やっぱり美味しい!ちゃんと味あるし!私が家でココア作るときケチって薄めに作るから…多分この味が一般的…もしくは最高級ココアの味なんだと思う!
《薄いココアなんて美味しいのだろうか》
理緒「そうだっ!よし!じゃあ俺が甘くなるおまじないかけてあげるよ!」
璃夢「へっ?」
おまじない?コーヒーが苦くなくなる?お砂糖とか牛乳いれるのかな?
それなら…飲めるかも!!
理緒「飲んでみる?」
璃夢「はいっ!飲んでみたいです!」
理緒「そう」
何故か意味深な笑みをこぼした胡桃先輩。
…………なにか企んでる?嫌な予感がしてきたんだけど…
理緒「ん、じゃあおまじないするね〜?」
そう言って胡桃先輩はコーヒーを一口飲んだ
飲んでおまじないかけるの?………ん?もしかして私、胡桃先輩の飲んでるそのマグカップの中のコーヒーを飲むの!!?
えっ!?間接キスだよね!?
《間接キスという言葉は知っているらしい》


