少し奥に視線をずらしてみればそこには
璃夢「れ、冷蔵庫!?」
冷蔵庫があった。
えっ?冷蔵庫って部屋につけてもいいものなの?
理緒「?そんなに驚くことかな?一般家庭でもあるでしょ?」
意味がわからないとでも言うかのような表情をした胡桃先輩はそう言ってきた
…………私がおかしいのか…?
《ゲシュタルト崩壊だ》
理緒「そんなことより、何が飲みたい?コーヒー?紅茶?ココア?あとはオレンジジュースとぶどうジュースがあるけど」
コーヒー?紅茶?……飲んだことないから…
璃夢「ココアでもいいですか?」
理緒「りょーかい!」
璃夢「すみません、お願いします」
でも部屋の中に冷蔵庫があるのって便利だよね。夜喉が乾いた時わざわさ1階まで降りなくてよくなるし
まぁ部屋でなんでもできるようになったらお母さんと話す機会が減っちゃいそうだから全然いいんだけどね!
《璃夢はマザコンである》
理緒「お待たせ〜、はいどーぞ!」
璃夢「すみません、ありがとうございます」
マグカップを受け取りお礼を言った
璃夢「それじゃあいただきます」
そう言ってマグカップに口を近づけた。
するとココアの甘い香りが漂ってきた。すごい、いい匂い。多分いつも飲んでるココアより美味しいと思う。匂いが違うもん!
色々と気になって、チラリと胡桃先輩を見てみると優雅に飲んでいた。まるでどこかの国の王子様みたい。
璃夢「胡桃先輩は何飲んでるんですか?」
理緒「俺?俺はねぇ、コーヒーだよ」
璃夢「コーヒーですか!胡桃先輩大人ですね!コーヒーが飲めるなんて」
凄いなぁ。コーヒー飲める人ってなんか大人って感じがしてカッコイイよね!


