INFATUATOシンドローム 2





璃夢「はい!そうします!ありがとうございます!」


また感謝の言葉を言ってから私は階段の方へ行こうとしたんだけど…


璃夢「あの、月城先輩?」


龍虎「なんだ?」


璃夢「なぜ腕を掴んだままなのでしょうか?」


もう月城先輩を警戒するのはやめようと思って普通に話して、胡桃先輩のところに行こうとしたんだけど…。


龍虎「あぁ。そう言えば言うことがあったんだ」


璃夢「言うことですか?」


何か重要なことかな?

そう思って聞いた月城先輩の言葉はとても重要なことだった。













龍虎「今はまだ授業中だ」







璃夢「・・・・・。」


龍虎「………。」







璃夢「…そうだったぁあああああ!!」


そうだよ!私なんのために階段駆け下りて、月城先輩にぶつかったんだよ!

体育に!体育に行くためだろぉおおお!!?


璃夢「月城先輩!僕、体育行くので!」


龍虎「そうか、だが…」


月城先輩が何かを言おうとした瞬間


キーンコーンカーンコーン

龍虎「もう終わるぞと言おうと思ったんだが…」


チャイムが鳴ってしまった


璃夢「あぁああああ!!楽しい体育が!!」


今日はチーム替えしてサッカーする予定だったのにぃいいい!!なんで!何でだァ!


璃夢「はっ、でも次の時間は美術だ!しかも外だ!スケッチだ!!」


今から走って教室戻って、スケッチブックと筆記用具取りに行けば、長い時間美術が楽しめる!!

そうだよ!体操服のままでいいんだから!急ごう!


龍虎「お前はいつも楽しそうでいいな」


そう言って私の腕を掴むのをやめて、またも頭を撫でてくれた

……質問してみてもいいかな?