INFATUATOシンドローム 2



大翔「お前ら、のんびりしてる場合じゃねぇぞ。早く教室行け。璃夢、お前は体育だろ?早く着替えてこい」


璃夢「そうだった!!」


次の時間体育だったんだ!もぉ!なんのために早く出てきたの!意味なかったじゃん!


璃夢「じゃあ胡桃先輩、僕着替えて体育行ってきますね」


未だに私にくっついたままの胡桃先輩にそう言った。

言わないと胡桃先輩、離れてくれないから


理緒「えー、やっぱりサボろうよ〜」


言っても離れてくれなかった!?


璃夢「でも僕、体育出たいですし…」


理緒「じゃあ俺と保健室で保健体育の授業しよ?ねっ?」


……保健体育か…。テーピングのやり方とか実践させてくれるのかな?一度でいいから他人でやってみたかったんだよね

けど、体動かしたいし…


大翔「てめぇ、堂々とサボり発言してんじゃねぇよ」


あ、大翔さんって先生なんだった。

そうだよ!先生の目の前でおサボり宣言は良くない!サボるなら隠れてじゃないと!

《それもそれでどうなんだ》


大空「しかも!兄貴をふしだらな行為に誘うんじゃねぇよ!!」


そう言って大空くんは、無理やり胡桃先輩から私を引き剥がした


璃夢「うおっ」


胡桃先輩も不意打ちだったからなのか簡単に離れた

そして大空くんは胡桃先輩から私を隠すように前に立った。


理緒「ちょっと!俺のハムスターちゃん返してよ!」


大空「誰がお前のハムスターちゃんだ!兄貴は兄貴のものだよ!」


理緒「はぁ?ハムスターちゃんの首元ちゃんと見なよ?誰のものかちゃんと分かるようにしてあるんだからさ」


私の首元?


大空「あぁ?兄貴の首元に何が……」


そして私の首元を見た大空くんは、わかりやすく固まった

どうしたの?ネックレスに何かあるの?