璃夢「表紙とか覚えてないしな…」


しかも問題集って年度ごとに色変わっちゃうものもあるでしょ?探すの大変なんじゃ…


璃夢「あっ、あった!」


《早速見つかった》

色も全く変わってないね!


玖音「っ!やっぱりそれ一級じゃん!」


《しかも一級だった》


璃夢「わっホントだ!一級って書いてある!」


玖音「知らずに勉強してたの?」


信じられないという顔で私を見る玖音。


璃夢「うーん…なんて言うか友達がいなかったから学校ですること無くて。」


初めは料理の本とか裁縫の本とか…あとは、伝記を読んでたんだけど学校にある分は全部読んじゃって暇だったんだよね


玖音「すること無くて漢検の勉強する人っているんだ…」


ははっ、ここにいましたね


璃夢「小さい頃覚えたことは大人になっても覚えてること多いから今のうちにやっておいても損は無いぞっておじいちゃんが言ってさ」


玖音「それで今でも覚えてるってことか…」


ね〜、なかなか忘れないんだね!今でも書けるし読めるもんね!


玖音「だったらなんで簡単な漢字は書けないの!?」


そう言って頭をグリグリしてくる玖音


璃夢「わぁー!玖音ってば過激派!いきなりどうしたの!?」


玖音「なんかムカついたの〜!!」


八つ当たりだァー!!

と言っても全然痛くないんだけどね。だって翼とか大翔さんにやられた方が痛いもん

玖音も本気でやってるわけじゃなさそうだし


玖音「はぁ…とりあえず一級の漢字はテストでは出ないから」


璃夢「えー、どれが一級の漢字かわかんない」


玖音「じゃあ小学・中学漢字ドリル借りていこうか」


璃夢「えっ!そんなの図書館に置いてあるの!?」


《注意 ココは高校です》


玖音「とりあえず璃夢は漢字を覚えた方がいいよ」


璃夢「だね〜」


自分の覚えてる漢字が一個も出てこないなんて…ショップだけど…

《【ショップ】じゃお店になるよ。
【ショック】って言いたいんだと思う》