真冬のコーヒーと


長いテスト期間が終わりやっと冬休みが始まった。

予定は詰め込んだ。
なぜなら大学生活最後の冬休みだからだ。

スキーにスノボーに旅行。
やりたいことをする。

そんな時だった。
不運にも交通事故に遭ってしまい左足を骨折してしまった。

もちろん詰め込んだ予定も全て水の泡。
みんな友達は申し訳なさそうに出かけていった。


ため息しか出なかった。
「なんてついてないんだろう」

運の悪さを憎んでも憎みきれなかったがこればっかりはしょうがなかった。

するとある日母が部屋に入ってきた。
「商店街でくじ引きしたらコーヒー無料券当たったのよ。でもこの無料券、東通りの喫茶店しか使えないんだって。私東通りは行かないからあんたにあげるわよ」

そう言うと母はコーヒーの無料券をくれた。

「コーヒーか〜、別にいらないよな〜」

寝転びながら券を見つめる。

ハッとした。
「あの店だ」