お父さんの優しさだった。お母さんも納得してくれてるようだった。 「ありがとう」 そう言って最低限必要なものを鞄に詰め込んで家を出た。 家族と離れるのは寂しいが、どこか清々しかった。 電話をしようとスマホをポケットから出すと 「みなみ」 ひろとだった。思いっきり抱きついた。