「…はぁ、相思相愛でイライラしちゃうなあ」


しばらく睨み合った後、殴り合いが始まった。



何分続いたのかはわからない。

でもすごく長く感じた。

2人はほぼ互角だった。

殴っては殴られの繰り返し。


「みなみ」


大好きな声に目を開けると清水は倒れてて、ひろとが私の後ろに回って鎖を解いてくれた。

振り返って思い切り抱きついた。