ひろとは抱き締めて鎖を解いてくれた。


「怪我はないか?」


「大丈夫。…ごめんひろと…

迷惑かけないって決めたのに…」


「謝るな。お前は悪くない。

…ほんとに無事でよかった」


周りをみると相手はもうほとんど倒れてて、真ん中ではコウヘイとリョウが向かい合ってた。


グホッ


静寂を破ったのはコウヘイがリョウを殴った音だった。