甘い執事の思うがまま。




「ごめんね、拓人」

少しでも疑念を抱いてしまった自分が恥ずかしい。
思わず謝罪の言葉が口からこぼれた。


「どうしてお嬢様が謝るのですか」
「だって、拓人は私のために言ってくれたのに」


ダメだな、自分。

私のことを第一に考えてくれる拓人に、申し訳ない気持ちしかない。


「私も無理強いしすぎてしまいました。
お嬢様に伝わったのならそれで十分です」


拓人はそう言って、私の頭の上に手を置く。
優しい手つきに優しい笑み。

きっと、安心させようとしてくれている。


「拓人…」
「だからどうか、自分を責めないでください」
「……うん、ありがとう」


拓人に迷惑をかけてはダメだ。
そう思った私は、拓人の言葉に頷き、笑い返す。