甘い執事の思うがまま。




「申し訳ございません、お嬢様」
「あっ、こら、立ち上がらないの」

立ち上がろうとする拓人を慌てて止める。
きっと拓人は頭を下げる気だ、そんなのダメ。


「いえ、私は謝罪を」
「私が悪いの!だから拓人は謝る必要ない」

どうして拓人が申し訳なさそうにするの。
私が怒られるか呆れられて当然なのに。


「お嬢様……」
「その、だからね、私が言いたいのは津田くんと」

「友達関係でいたいのですね」

私の言いたいことを、拓人には伝わったようで、私が言い終える前に彼が答えた。


「うん、そうなの」

拓人がこの後になんて答えるのか。

もし、ダメだと言ったら拓人は……私のことを、独り占めしたいってことになるの?