甘い執事の思うがまま。



もちろん拓人の言っていたことは、ちゃんと頭の中に入れておく。

容易に気を許さず、警戒すること。
それはしっかりと守ろうと思った。

ただ、関わらないようにするのは難しくて。


「朝は様子変だったけど、本当に大丈夫なのか?」

授業が終わり、休み時間に津田くんに話しかけられた私。


「うん、本当に大丈夫。
ちょっと避けた感じになっててごめんね」

「やっぱり避けてたのか?」
「き、気づいてたよね……」

正直に謝れば、どうやら津田くんはわかっていたようだった。


「なになに、ふたりとも喧嘩してたの?」

その時、楓ちゃんが私たちのほうを振り向き、驚いた表情をした。


「いや、喧嘩じゃなくて、その…」
「朝、こいつが避けてきたから」


私が言葉を濁していたら、津田くんが本当のことを言ってしまう。