甘い執事の思うがまま。




「そろそろ学習しろよ?」
「……はい、学習します」

「次忘れたら昼飯奢りな」

「き、厳しい……けど、二回も助けられたから、本当に何か奢らないと」


あっ、タイミングよく、今日は拓人と食堂でご飯を食べる日だ。


「ねぇ、今日何か奢るよ!
何がいい?それとも一緒に買いに行……」


そこまで言いかけて、私は首を横に振る。

ダメだ、なるべく関わらないようにするって言ったのに。

また気を許している自分がいた。


これが危険だと、拓人は言っているのだ。
なぜ学習しない、自分。


「……別に、今回はいらねぇよ」

津田くんはそれだけ言い残し、前を向いてしまった。


私の態度がおかしいって、気づかれたかな。
なんだか申し訳ない気持ちになる。

だって津田くんは教科書も貸してくれたし、助けてくれた。

これが気を許させるためにわざとやっているようには見えないのだ。