甘い執事の思うがまま。




「キスを受け入れている証拠なのはわかるのですが、こんな風に掴まれると、さらに止められなくなります」

「何が……?」
「キスがです」

「……っ!?」


男の人の心理は難しい。
服を掴むだけで、キスが止められなくなるっていうの?



「それにお嬢様に至っては、恥ずかしい感情の表れでもあるでしょう?」

「う、うん……」


恥ずかしくて、どうしたらいいのかわからなくて。
思わず掴んでしまうのだ。

「恥ずかしい気持ちを必死で抑えようとしながら、キスを受け入れる。それって、男にとったらたまりません」


拓人が、そう言って笑う。
色気たっぷりの笑みに、胸がドキッと高鳴った。


「で、でも拓人は一回でやめてくれたもん」

だから信憑性に欠ける、と言いたかったのだけれど。