「ですが安心してください。
私がお嬢様に男が近づかないよう、ずっとお側におりますので」
その言葉に私は安心する。
そうだ、拓人がいる。
学校では気をつけておけば、あとは拓人がいるから大丈夫なのだ。
「うん、ありがとう」
「執事として、当たり前のことです」
拓人は一度、そう言って笑った後。
「それから、あとひとつ。
キスをしてる途中から、お嬢様は私の服を掴んでいるのは、ご自分でもわかっておいでですか?」
また拓人がキスの話に戻した。
拓人の言葉で、私は今も彼の執事服を掴んでいることに気づき、慌てて離す。
「ご、ごめんね……シワになるよね」
「お嬢様、そうではありません」
「え?」
「私が言いたいのは、こんな風に掴まれても逆効果ということです」
逆効果……服を掴んだら、どうしてそうなるの?



