フワッと気配を感じると 蒼志が結月の耳元で 『結月さんは 歌わないんですか?』 と言った。 びっくりして結月が思わず 蒼志の方を向く。 結月が急に振り向いた為 顔が至近距離になり 目が合った。 一瞬時間が止まる。 ーーうわ…やば…近っ… 結月が目をそらそうとした。