さくらロード

手慣れているのか、潤はエプロンを棚から取り出すとすぐに支度を始めた。

「ほら、玉ねぎ、切り方知ってるか?」

「ば、馬鹿にされてるような気がする…」

そう言いながらも、丁寧に教えてくれる潤。
手つきが見事だった。

「お前はさ、作る前から出来ないとかってすぐ決めつけるからさ。だから何事もうまくいかないんだよ」

学園祭の時も言われた言葉。

やる前から出来ないと決めつけるなと、潤に言われた。

「できるかどうかはやってみなくちゃ分からない。俺だってそうだし」

「潤も…?」

本当は言いたくなかったのか、口籠る潤。

「あれ、見たろ?お前の頭に乗っけた本、あれ菓子本だよ」

「え…?」