さくらロード

「今日はお母さんもお父さんもいないのか」

潤が家の中を見渡しながら言う。

「うん。仕事で…」

「そうか。ご飯は食べてるか?」

「いや、さっき起きたとこ…」

潤が溜息をついた。

「お前さ、そんなんじゃダメだぞ。来年から大学生だろ?そろそろ飯の一つくらい…」

「…じゃあ、作り方教えて?」

言いづらかったが、彼の言葉を遮るようにして言った。

「お安い御用」

潤はニカッと笑い、靴を脱いでキッチンへと向かった。

こういう無邪気なところがあるからどうしようもない。