【バレンタイン&ホワイトデーSS】【番外編】最後の夜に「愛してる」を誓って

彼女は自分の手の中にあるそれを見つめ、感極まって大きく息を吸い込んだ。

「っこんなにたくさん、もらえるなんて……」

「いや、こっちは違う」

「え?」

俺の言葉に、彼女はパチパチと瞬きする。

なんと説明したらいいか、俺は「あー」なんて言葉を濁しながら、彼女の髪を撫でて照れくささをまぎらわす。

「これは、三年前の俺からだ」

「えっ?」

彼女はいっそう不思議そうに目を瞬いたが、これ以上詮索される前に口づけてごまかした。

ベッドの上の彼女が気持ちよさそうにまどろむ。この瞬間の彼女が、たまらなく好きだ。

そうやって、この先、ずっと甘やかしてやる。ふたりの時間は永遠に続いていくのだから。

腕の中に彼女を収めて、その柔らかさと温もりを全身に感じながら、俺もゆっくりと目を閉じた。


【END】