「あっ、皐結(さゆい)ことねです。よろしくお願いします!」
 私は頭を下げる。
「うん、よろしくね」
 冬麻さんがニコッと笑って答えてくれる。
「じゃあ、さっそくお仕事しましょう」
「えっ、いきなりですか?」
「大丈夫よ。行きましょう」
「…はい」
 私は皆さんに向かって頭を下げ、背を向けた。