「やっ、やめて!俺がくすぐったいの苦手なこと知ってるでしょ?!」
「「え…」」
 私とスタッフさんの反応が揃ってしまった。
「な、菜央さん…」
「あぁ…そうだった」
 スタッフさんはそう呟くと、私の腕のメイクを落とし始めた。
「あれ?メイクは…」
「菜央君があぁだからごめんね、無し!」
「はい、分かりました」
 ということで、メイクはなくなった。