「健斗」 健斗の名前を呼べば、彼は私の元へと歩み寄ってきた。 「唯香、まだ図書室行ってなかったのか?」 「う、うん……」 遅すぎだろ、とでも言いたげな顔をして軽く笑う健斗。 「もしかして、また鈴野ちゃんとお前が同じ図書委員になったのか……!?」 そんな私たちを見て、先輩たちは口を挟んできて。 そうだ、まだ話が終わっていなかったのだ。 どうしようかと思っていたら、健斗が先輩たちの方に視線を向ける。 「唯香、この先輩たちは知り合い?」 その状態のまま、健斗は私に声をかけた。