「何を買うの?悠ちゃん」



「葵は黙って着いてくればいいんだよっ」



「へぇーっ、悠ちゃんって、『黙って俺に着いて来い』タイプなんだ?」



「…っさいっ!!着いたら教えるから…」



講義が終わり、葵に買い物に付き添って貰った。



アイツに何かプレゼントをと考えている。



喜びそうな物って何だろう?



しかし…ネックレスとか指輪とかは記念日にあげた方がいいと思うし…。



「あっ!!シャボン玉!!」



「何、いきなり…」



「葵、シャボン玉売ってるとこはどこ?」



「スーパーとか…駄菓子屋…?」



驚く葵を引き連れて、スーパーに急ぐ。



アイツ、高校三年のくせに、シャボン玉が好きなんだよな…。



葵に言ったら笑うかな…?