こんなこと、桜舞以外の奴には絶対思わないのに。



徠「全員選んだか?」


李「うん、ありがとう、徠」


徠「いいって、いいって!これは俺のお礼だしな」


照「いやー、ラッキーだったなぁ!」


桜人「まぁほとんど、桜舞の手柄だけどな」


桜舞「別に何もしてないよ」


玲「あ!ねぇねぇ!」



玲空が不意に何かを思いついたようで、
顔をキラキラと輝かせながら俺たちの前に顔を
グイッと突き出した。


なんかとんでもないことを言いそうな気がする...。


みんな、そう思っていたようで、顔が引きつっていた。



玲「勉強会しようよ!」


全「勉強会?」


玲「そうそう!これだけ人数がいたら、勉強もきっと
はかどると思うよー?」


桜人「逆だろ、普通」


李「やるにしても場所がないし」


徠「ファミレスでよくないか?」


律「7人も一緒に来たら迷惑なんじゃないの?」


照「でも楽しそうだからやりたいなぁー!」



照と玲空ってなんかちょっと似てる...。


玲空の提案した勉強会について、
あーでもないこーでもないと結局やる方向で話しながら
徠に奢ってもらった物をそれぞれで
歩きながら食していた。



桜舞「ん」


律「あ、ありがと!桜舞!」


李「桜舞はクッキーにしたんだね」


桜舞「李利も食う?」


李「うん、ちょーだい」


照「あ!俺も俺も!」


玲「俺も食べたい!」


桜人「それだけもらったら、桜舞の分が無くなるだろ」


桜舞「いーよ」


徠「じゃあ、はいこれ」


桜舞「何この赤いの」


徠「俺の大好物、『カラミさん』!」


玲「すっごい辛いから気をつけてね、桜舞!」


李「徠、辛い物いけるんだ...」